米当局、リジェネロンのコロナ抗体薬を24日から配布開始
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リジェネロンの開発した薬剤は、新型コロナウイルスに対するモノクローナル抗体を2種組み合わせた抗体製剤です。イーライ・リリーの抗体製剤とともにすでにEUAがおりており、今月24日より配布が開始となるようです。
今話題のワクチンを接種した場合には、接種後2週間かけて身体の中で「抗体」が作られることになります。一方この製剤は、工場でその「抗体」をあらかじめ作って増やしておき、薬として注射して補ってしまおうというものです。これにより抗体ができるまでのタイムラグがキャンセルされることになります。
この薬剤は、今のところ高リスクの軽症患者さんに対する有効性が臨床試験で示唆されています。
例えば高齢者で感染してしまったものの、入院や酸素療法までは必要となっていない軽症の患者さんがこの薬剤の適応となります。また、今後の臨床試験の進捗によっては、濃厚接触者や重症患者への適応拡大も考えられます。ワクチン普及までの「橋渡し役」としての役割も期待されます。
最大のメリットは、類似薬などのエビデンスも含め比較的高い安全性が予想できること、最大のデメリットは高額な薬価だと思います。
リジェネロンのプレスリリース
https://investor.regeneron.com/news-releases/news-release-details/regenerons-regen-cov2-first-antibody-cocktail-covid-19-receive