星野リゾートの情シスさえ陥った「組織改編の大失敗」、内製化成功への道のり
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ホテル業界ではグローバルチェーンを除き、国内で展開しているチェーンでも独自のシステム部門を持つところはほとんどなく、システム開発のイニシアチブはシステム会社が持ってしまっていることがほとんどです。
結果「使えるシステム」というのはほとんどありません。
いくつかのホテルのバリエーション別に機能を検討するべきなのですが。
例えば自社サイトでは「希望する日程から日本全国の星野リゾートの空きを見つける」ことができるので「星野リゾートファン」にとっては「じゃあ今度は界●●に行ってみようか」ということができるのですが、そういった機能を提供しているチェーンを他に知りません。(エリア別のランディングページを用意しているホテルチェーンはありますが)
レジャー利用で「場所」よりも「星野に泊まる」という方には良い機能ですが、ほとんどの予約サイトやチェーンサイトはまず「場所」を決めないと空室が探せません。
こういった現実の問題点や解決可能点を潰していることも、星野リゾートの強みの一つになっていると思っています。2003年頃のひとり情シスから内製化への歴史を生々しく披瀝してくれてます。
「これからはウェブだ」by社長
インフラ知識がほぼゼロのひとり情シス
業務が分かるメンバーを集めてシステム部門拡張
運用を切り離しての開発集中とオフショア開発
どれもベンチャー情シスのあるあるネタが満載で後編に続きますが、長年続けて来ないとなかなか気づきにくい問題なのかもしれません。
そして記事でも触れてますが、ソフトウェア開発の文化を定着させること、これが抽象的かもしれませんが本質ですね。ペーパーワークで妄想するくらいなら、マイクロサービスのソフトウェアを内製出来る環境や場を作ること。これがシステム部門のみならず、ホワイトカラー全員の仕事の仕方まで変えることにつながる。
そのためには社内でfactとなるデータや、会社として認識する世界観や外部環境を示す概念データベースを作ることを、情報共有を行いながら地道に行っていくことが求められると思います。
ペーパーワークよりもデータワーク、が最近の私のお気に入りです。サービスとして実装して使わせてしまったり、データを提供して解析させたり。最早ムダな紙はホワイトカラーには不要と思わせるくらいで、意識改革には丁度良いのかもしれません。「システムは運用して、活用してなんぼ。そこで価値がつくれるのです。」
ほんとその通り。システムの導入なんて結婚みたいなもので、終わりではなくスタート。運用期間のほうが圧倒的に長い。
だから僕は運用できる環境を一貫して選んでます。