ハンドドライヤー「使用しない」経団連 ガイドライン見直しへ
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マスク一つ取っても、最初の頃は「感染した人がうつさないようにするものであり、予防には役立たない」と言われていて、次に「マスクはした方が良いが頻繁に取り替えないと意味がない。マスクの表面に触れてはダメ」と言われてマスクの取り外し方などが紹介され、そのうちあまり細かい事は言わず「マスクを着用しましょう」という感じになってきているので、そもそも医療関係者や専門家でもきちんとわかっている人はおらず、いつ方針が反転してもおかしくはないという前提で対応していくしかないのかなと考えています。
注目のコメント
日本独自のガイドラインであり、先進諸国でこのようなガイドラインを規定したところは私の知る限り他にありません。
少なくともここにエビデンスは見つからず、規定した方たちの「感覚」で決まったガイドラインだと想像されます。
そもそも、ウイルスが付着した手をハンドドライヤーにかざしてどのような影響を及ぼすかすら十分分かっていないと思います。
まして、この場合には十分手洗いをした後に使用するケースを想定するのですから、「使用しない」というガイドラインではその前提条件に誤りや矛盾が生じているのではないかと思います。
また仮に「ウイルスが付着した手の洗い残し」などといった例外を想定したとしても、その確率や影響は小さいと推測されます。ただし、やはりそこにエビデンスは確立していないと思います。SARS-CoV-2とは関係ないですが、医療関連では使用しないことが推奨されています。
それは、十分に乾燥していない手の細菌の再増殖リスク、乾燥しきっていない手による病原体伝搬のリスク、風による菌の飛散リスク、水滴が溜まりやすい構造とその水滴の中での菌の増殖及び飛散リスクなど、を考えてのことです。
なお、一般にハンドドライヤーは乾燥に30秒以上、ジェット式で5-10秒程度かかるとされています。
使い捨てのペーパータオルとどちらが清潔かというと、ペーパータオルの方が勝るだろうということになっており、医療機関ではペーパータオルが採用されています。
ただし、ハンドドライヤーが不潔かというと一概にそうでもないので、コロナ禍になるまでは一般には広く使用されてきました。
さて、SARS-CoV-2に関してはどうか。
少なくとも機械の表面に付着したからといってそこで増殖することはありません。細菌とは違って、細胞に感染して増殖するウイルスの特徴です。
程度の差はあれども手洗いした後の手をハンドドライヤーに入れて、いったいどの程度のウイルスが飛散するか。それが感染を生じるほどの数に達するか。
答えを持っているわけではありませんが、医学的により清潔なことが現実的にCOVID-19の感染拡大を抑えるかどうかはわかりません。
たしかにモノによってはエアロゾル化して飛ばすのかもしれませんし、使わないにこしたことはないかもしれませんが。ここもバランスの問題かと思います。
旅行や外食もそうですが、確固たるエビデンスのないところは(それがほとんどですが)、都度修正しながら調整していくしかなさそうです。
GoToトラベルが直接的に感染源を拡大させるのに影響したかというと、たまたま流行の下降脚だったこともあってか、旅行客の増加自体の影響はそれほどでもないようにも思えますが、少なくとも感染対策への気が緩むキッカケにはなりえたようにも感じます。
引き続き経済活動の維持と感染症対策の両立を模索していく日々が続きそうですね。使っている人たちがきちんと洗えていればいいわけですが、それは理想論ですね。結果、ドレンにたまった汚水をまき散らすことで、ウイルス飛散のリスクがあります。
NHKもこういうPDFをつくって、しっかり解説しています。
https://www.nhk.or.jp/okinawa/corona/images/kawakashikata.pdf
この記事は、経団連の発表を伝えるストレートニュースなので、ハンドドライヤーについてのそもそも論は盛り込めません。これは日本のニュースのスタイルの問題点なのだと思います。その点で、NewsPicksみたいなサービスは有用ですね。
ただ、ハンドドライヤーは三菱電機のパワー半導体の結晶のような製品なので(いまは後発品もありますが)、私としてはドレンの形を変えることで維持してもらいたいですね。よく乾くので、好きな商品です。。