2020/11/23

【核心】アップル、ナイキが、今も「クール」な理由

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この記事は、米Quartzの特集「The new meaning of cool(「クール」の新たな意味)」から一記事の翻訳です。

エアジョーダンの誕生

ナイキが、シカゴ・ブルズ入団直後のマイケル・ジョーダンとスポンサー契約を結んだのは1984年のこと。
さっそく発売したバスケットボールシューズ「エアジョーダン」は、白地に赤と黒のデザインが入ったもので、真っ白なスニーカーが常識だった当時、多くの人の度肝を抜いた。
NBA(全米プロバスケットボール協会)は、必要な規格を満たしていないとして、試合での着用を禁止したが、ナイキは屈しなかった。
罰金(1試合につき5000ドル)を負担して、ジョーダンにエアジョーダンを履かせ続けた。この決定は、エアジョーダンに「自信あふれる抵抗の象徴」というイメージを植えつけ、消費者に強烈にアピールした。
こうしてエアジョーダンは「超クール」なスニーカーになった。
(写真:Bettmann / gettyimages)
あれから35年。
エアジョーダンは今もクールであり続けている。2019〜2020年度の売上高は前年比15%増の36億ドルで、ナイキの時価総額は2000億ドルに達している。