日立金属売却へ 応札候補が映す多角化の功罪
日本経済新聞
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多角化自体は悪ではないと思う。ただ多角化するのであれば、そのポートフォリオ管理ができるか、内部市場にちゃんと規律が効いているかがポイント。
日立金属の一つ一つの事業やその状況にまで詳しくないが、競争力がある事業は、それぞれを個別に売却することも選択肢。技術としても密接につながっているものだけではないと思い、それらは一般的には切り出しやすい。
それでもそうならないということは、強い事業でまとめて売らないと引き取り手がいない(連結の営業利益率とかを見るとそう見える)、つまりこれまで内部市場が上手く効いていなかったということだと思う。
そして、応札するファンドは、将来的には強い事業は売却、弱い事業は改善か撤退をする。それを日立金属がこれまでやれておらず、一部事業を魅力に感じる事業会社ができなかったりリスクを取れないから、全社レベルでのファンドによる応札が中心になっているということなのだと思う。
そこの経営をやることとリスクをとることで、ファンドはリターンを出すし、今後事業を買うであろう事業会社はコストを払う形になる。良い経営の付加価値は高く、経営が十分にできないことのコストを端的に示すと思う。