NY株反発、44ドル高 米追加経済対策に期待
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米国株式相場は小幅反発。ダウ工業株30種平均は前日終値比44.81ドル高の2万9483.23ドルで終了し、ナスダック総合指数は103.11ポイント高の1万1904.71で引けました。
序盤から売りが先行し、ダウ平均は一時200ドル超下落する場面も見られましたが、下値ではハイテク銘柄の押し目買いも見られ下げ渋り、終わってみればプラスでした。
経済対策の与野党協議が始まったとのニュースで市場では再度好感が持たれましたが、大統領選の最終的な結果が出てない中での共和党と民主党との合意は懐疑的と言えるでしょう。
昨日のコメントでも申し上げてますが、新型コロナ感染拡大と、中期的なワクチン接種効果という2つの相反する材料の綱引きゲームが暫くは展開するのでしょう。特に相場が材料難の日はその動きが顕著になると思われます。
新型コロナによる米国の死者が18日、25万人を超え、感染者数、死者数とも米国は世界最多で、感染再拡大に歯止めがかからない状況に陥ってます。全米各地で再び規制を強化する動きが広がる中、足元では世界各国で感染が再び拡大しており、東京も警戒レベルをこれまでの最高に引き上げられるなど、世界景気の先行き懸念が再燃しています。
一方、ワクチンへの期待は高まっており、ファイザーは今週中にもFDAに緊急使用許可(EUA)を申請する意向を示しています。但し、こちらも再三申し上げてますが、実用可能になるのは最低でも半年は掛かるのは確実視されてますから、今冬の現状を変えるほどの即効性はないのです。
普通に考えますと、この綱引きは前者の感染状況の悪化に軍配が上がり、株式市場もそれに反応しそうなのです。しかしながら、市場参加者は株価の3月から急激なV字回復を経験しましたから、慌てて売りに転じる気配すらありません。
昨日発表の経済指標では、14日までの1週間の新規失業保険申請は前週比3万1000件増の74万2000件と、市場予想の70万7000件を大きく上回り、雇用回復ペースに不安が改めて広がりました。
為替市場では、米ドルインデックスは小幅続落。先行する人民元高が若干の一服感を見せていますが、まだその底打ち確認には至っていないと思われます。