[ワシントン 17日 ロイター] - 全米旅行産業協会は17日、米国の旅行関連支出が2020年に5000億ドル超減少し、2024年まで新型コロナウイルス危機前の水準には戻らないとの見通しを示した。

20年の旅行支出は6170億ドルを見込んでおり、7月時点の予想(6220億ドル)から引き下げた。2019年の支出は1兆1300億ドルだった。

出張の激減を反映した。同協会は、旅行に直接関連する雇用の40%近く(350万人)が失われたとし、年末までに政府の追加支援策がなければ、さらに100万人の雇用喪失につながる可能性があると警告した。

2020年には海外から米国への訪問者が75%減少する見通しで、支出を1190億ドル押し下げるという。米国は現在、欧州や中国、ブラジルなどに最近渡航した非市民のほとんどの入国を禁止している。

同協会のロジャー・ダウ最高経営責任者(CEO)は「従業員の確保や再雇用に支援を必要としている多くのビジネスは、新たな議会が追加支援策を承認するまで待っていたら1月には存続していないだろう」と述べた。

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