(ブルームバーグ): ゴールドマン・サックス・グループの投資銀行部門の責任者、グレッグ・レムカウ氏が退社し、マイケル・デル氏のMSDパートナーズで最高経営責任者(CEO)の座に就く。

MSDパートナーズは16日、レムカウ氏(51)が来年2月に同社に加わると発表した。MSDはデル氏のファミリーオフィスから生まれた投資会社。ゴールドマンは行員宛て文書で、レムカウ氏の後任にはトレーディング部門共同責任者ジム・エスポジート氏が投資銀部門の共同責任者として就任すると明らかにした。

レムカウ氏は30年近くにわたるキャリアの全てをゴールドマンで過ごしてきた、同行で最も著名なディールメーカーの1人。ヘルスケアやテクノロジーの案件で頭角を現し、この3年ほど投資銀部門を率いてきた。

共にゴールドマン出身者であるグレン・ファーマン、ジョン・フェラン両氏が、1998年にMSDキャピタルを創業した。同社はコンピューターメーカー、デルの創業者マイケル・デル氏とその家族のための投資会社。その後2009年にMSDパートナーズがつくられ、開発したストラテジーの一部に外部投資家を受け入れるようになった。フェラン氏はMSDで最高投資責任者(CIO)を務める。

レムカウ氏の退社は、ゴールドマン投資銀部門からの人材流出としてはこの2年余りで最も目を引くものとなる。

原題:Lemkau Exits Goldman to Lead Michael Dell’s MSD Partners (1)(抜粋)

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