木造建築の匠、無形遺産に ユネスコ機関が登録勧告
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日本の施工技術は間違いなく世界一です。
「神は細部に宿る」を正に完成させたのが日本の宮大工さんの技術であり、カルロ・スカルパやフランク・ロイド・ライトなど世界の名だたる重鎮が日本建築に影響を受けています。
それは、工事現場の整頓を見るだけでも雲泥の差を感じられます。これを機に伝統がより磨きをかけて継承されていくことを願っています。もちろん、これは素晴らしい事だという大前提で。
確かに素晴らしい技術ですが、通常の建築施工とは別けて考える必要があると思います。
建築業界は旧態依然としていて技術革新か進んでいないとの意見を、newspicksでもよく目にします。
そうは言いながらも少しずつ技術も進歩し、効率化や簡略化できる工法が開発され使われています。
ただそうなると、高度な技能を持った職人が活躍できる場も限られてきます(職人不足から技術が進んでいるという側面も、もちろんあります)。
知識も技術も以前ほど求められない現場が増えた結果(本当は必要なのですが)、残念ながら多くの現場で技術力は下がっています。
https://newspicks.com/news/4397261/
技術が進めば進むほど、一部を除き職人(管理者も)の質は落ちていきます。私も木工業を営んでいますが、率直に嬉しいですね。
ただ、年々建設費のコスト削減、職人の高齢化による継承者不足などにより職人は減少傾向。
長年、左官業を営んでいた私の叔父も高齢の為、最近廃業してしまいました。
ユネスコに登録される事で、日本の職工に若い人たちの関心が向くと良いですね。
飛鳥時代から続く宮大工の真髄を知りたければ、こちらの書籍がお薦め。
「木のいのち・木のこころ」西岡常一
https://books.rakuten.co.jp/rb/3610665/
効率的な生産性優先で進んできた近代社会に一石を投じる本だと思います。