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森保一監督、強豪メキシコ戦へ。2年後のW杯を意識し「立ち位置を知るために最高の相手」

text by 編集部 photo by Getty Images

森保一
【写真:Getty Images】

 日本代表は現地17日にメキシコ代表との国際親善試合に臨む。

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 新型コロナウイルスの感染が再拡大している開催地のオーストリアでロックダウンのレベルが一段階上がったが、現時点では予定通り試合が行われる見込み。日本代表を率いる森保監督は16日にオンラインでの記者会見に出席し、「まず試合に向けて現場でできることを、最高の準備をしていきたい」と展望を語った。

 メキシコ代表は現地14日に韓国代表と対戦し3-2で勝利を収めた。1点を先行されながら、67分に同点とすると、わずか4分で3-1にしてしまった。技術やフィジカルのみならず、相手の隙を見逃さずに仕留めるしたたかさも備えた強力なチームであることに疑いはない。

「ワールドカップ常連国で、常にグループリーグも突破する強豪国のメキシコと試合をできることを非常に楽しみにしています。我々の現在の力を知るために、立ち位置を知るために最高の相手だと思っています。ただ練習試合で自分たちの力を試すだけでなく、我々は勝つために準備して、そして勝利して我々を応援してくださっている方々が笑顔になってくれるように、喜んでいただけるように、勝利を目指して戦いたいと思います」

 そう語る森保監督は、メキシコ代表の特徴を「隙のない、穴のないチーム」と表現した。そして、17日の試合が「我々の現在の力を知るために」重要なチャレンジになることも強調する。

「守備では激しく厳しく局面のところでプレッシャーをかけてきますし、それをどうかいくぐっていけるかが我々にとって大切なところになってくると思います。速攻も遅攻もあり、選手たちが流動的に攻撃を仕掛けてくる部分で、守備もしっかり対応しなければいけないと思います。まずは激しく厳しく、局面で1人ひとりが上回っていけるように、選手たちにはチャレンジしてもらいたいと思います」

 13日に行われたパナマ代表戦では試合開始から3バックで挑み、南野拓実のPKで1-0の勝利を飾った。メキシコ代表の選手たちはパナマ代表よりも実力と実績の両面で大きく上回り、チームとしての完成度も圧倒的に高いだろう。

 特にポルトで中島翔哉と同僚のヘスス・コロナ、ウォルバーハンプトンで昨季プレミアリーグ17得点を挙げたラウール・ヒメネス、2年前のロシアワールドカップでドイツ代表から決勝点を奪ったイルビング・ロサーノが並び立つ3トップは超強力だ。

 韓国代表もテンポよくボールを回し、選手たちも流動的に動き回るメキシコに翻弄されて、大半の時間を自陣に押し込まれた状態で戦わなければならなかった。日本代表はそんな相手から主導権を奪って試合を優位に進められるだろうか。

 2年後のカタールワールドカップでベスト16の壁を乗り越え、ベスト8以上に進出するという目標を現実のものにするためにも、チームとしての今の実力を知る絶好の機会になる。

(取材・文:舩木渉)

【了】

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