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さて、スペースXの台頭で一番割を食ったのはロシア。商業打ち上げのシェアを食われただけでなく、唯一の有人打ち上げ手段という地位も失った。中国も台頭し、ますますロシアの存在感が霞んでいく。
あとはULA(ボーイングとロッキードの合弁)。もともとボーイングもロッキードも商業打ち上げのシェアは大したことなかったけど、アメリカの旺盛な官需(つまり空軍とNROとNASA)を寡占していたから安泰だった。ところが軍もNASAもSpaceXのロケットを使い出した。もはや全然安泰じゃない。
ブラウザ市場がIEの独占だった時にイノベーションが止まってたけど、Firefoxが殴り込んだらイノベーションが再び始まった。つまりSpaceXは打ち上げ市場におけるFirefox。その功績は計り知れないほど大きい。
http://www.istellartech.com/recruit
会社の初期にNASAと国防総省が絡んだ衛星打上げで失敗しても開発を続け、国からの支援を維持し続けた。
失敗を恐れないのは大事だしその通りだが、それだけではないはず。
失敗し続ける会社を国もNASAも支援しない。いつか成功する会社だ、そのための失敗だと思わせるものすごい仕事があったのだろう。
スペースXも、テスラもそのビジョンに向けてのプロジェクトという位置付けです。
様々な批判や失敗もありますが、その情熱によって多くの成果を成し遂げてきているのは間違いありません。
こちらにイーロン・マスクが手掛ける8つのプロジェクトがサマリーされています。
https://ruimaeda.com/elon-musk-project/
失敗をおそれず、前に前に情熱をかけて突き進む、大変勉強になりますね。
ニュースになるのはこうした大きなプロジェクトですが、普段から衛星など各種ペイロードを打ち上げる日常的な仕事がたくさんあって、他にも「ロケット打ち上げ」民間事業の競合相手がたくさんいて、一つの産業になっている。そこにも「厚み」ができていて、その積み上げがあるから、「民間による大量低コスト生産」を活用しようという米国政府の方針が出てくる。
イーロンマスクだけじゃない、というところがアメリカのこの業界のすごさだと思います。
そして、その間に、大量の優秀な人材がNASAから民間企業に流出してしまいました。
そして、スペースシャトルが作られますが、難易度的には月と低軌道のスペースシャトルでは雲泥の差です。
それでも、運用の形骸化からチャレンジャー号の悲惨な事故が発生し、スペースシャトルは幕を閉じます。
スペースXは、Elon Muskの情熱に呼応し、分散していた優秀なエンジニアが、再度集結した組織のように感じます。
つまり、民間ではありますが、実質的には、アポロを月に送った頃のNASAが新しく現代に生まれ変わったような組織です。
優秀な人たちは、夢と情熱をもったリーダーにのみ惹かれます、それがElon Muskです。
※個人的な見解であり、所属する会社、組織とは全く関係ありません