【ローランド・ベルガー】コンサルこそ、兼業を認めるべきだ
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戦略コンサルティングファームに身を置いていた人間として、実現性の担保が戦略系のコンサルティングにおいて重要性が高まっているのは理解しています。その実現性をどのように担保するのかについて、ローランドベルガーはパートナーと共にEV事業に参入するなど、実際にコミットしているという点で、他とは違ったアプローチに乗り出しているとのことです。
これは、ドリームインキュベータがこれまでとってきたアプローチに近いと感じます。ドリームインキュベータはアイペット損害保険を上場企業まで育てるなど、実績を出しているため、こちらを後追いしているようにも感じるところはあります。ドイツと日本は似ていると言われています。製造業が強い、中小企業が集積している、勤勉性で時間に正確...
実際には、「サービス砂漠」ともいわれるほど、日本の「おもてなし」とは対極にあると言われています。背景には、個人の自律が前提となっており、サービスという言葉はドイツでは「下僕として他人に支える」意味合いがあるとか。
製造業は中小企業についても、日本との違いは歴然。製造業は徹底的な全体最適化とスタンダード化の追求し、中小企業では競争力のない企業は淘汰やむなしの考えの下、「ミッテルスタント」と呼ばれる海外との競争力を有する企業群があります(日本にもそうした企業は存在していますが)。
2000年代までは「欧州の病人」と言われるほど経済が伸び悩み、逆に2010年代は欧州経済圏において一人勝ちの様相。ドイツ発の次世代産業コンセプト「インダストリー4.0」は、日本産業界でも一時バスワード化しました。
米国とは明らかに違うけど、日本とも似て非なるドイツに本社を構えるローランド・ベルガーのトップを直撃しました。米系は「America is No.1」。業界で1社、2社になるまで買収合戦を続ける。米系はCEOの報酬を上げるためにコンサルを大量派遣するなどなど。米国生まれ米国育ちで米系コンサルティングを経て欧州系コンサル会社ローランド・ベルガーにだどりついた大橋譲代表ならではの本音が面白いインタビューでした。
ご自身、「データマイニング」と言われていたはるかむかしからデータ分析に精通しているだけあって、「ほとんどのデータはゴミ」といったご意見も説得力が違います。
コンサルは仕事柄秘匿性の高いデータを把握していること、そして、自社コンサルがどこかの会社の社外取締役などに就任してしまうと、その会社のコンサルができなくなってしまうことから長年、副業・兼業を禁ずるファームが多かったものの、それでは「優秀な人は採れない」というご意見も新鮮でした。
会社員根性を捨ててプロに徹するべきというメッセージも納得でした。