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注目のコメント
戦略系のカーニーのコンサルタントとして、デジタル案件を多く担当していました。デジタル案件は常に入ってきていて、その領域の担当をしていた僕はPJにあぶれることもなく、忙しくさせてもらっていたので、市場予測も体感値に近いものがあります。
また、デジタル領域のPJでは、特に知見が重要であると記事でも言及されていますが、これはコンサルの買い手であるクライアント側も理解してきていると感じます。
過去は「とにかく有名どころに頼むしかない」と思われていたのかもしれませんが、それも変わってきています。現在所属するWACULでは「AIアナリスト」というデジタル関連のマーケティング&セールスのプロダクトを出していて知見がどんどん溜まっていることが理解されているため、積極的な広報などを行わなくとも企業側から直接お声がけしていただけます。
知名度のあるITコンサルや広告代理店とコンペになったりもしますが、やはり「知見・経験」そして「意味のあるデータ」(ゴミではないデータ)を持っていることで、コンペに勝つことが多いです。これは、知見があるからこそ、戦略・戦術だけでなく、オペレーションの落とし込み方まで理解できていて、そこまでの提案段階から想像できているので、クライアントが成果につながると感じられる提案ができることも強みになっています。
一方、クライアント側がまだDXそのものをどうしてよいかわからないという手探り段階の場合、より高い視座から設計を始めなければなりません。そうした際には、やはり戦略系の優位性が高い状態が続いているとも思われます。ITコンサルに相談したけど、手段や実行方法ばかりで、どうするべきかという本質から離れた提案になると聞きます。
そのため、戦略系は成果・実効性の担保が、IT系は本質からスタートするための機能が欠けてしまっていて、お互いにお互いを必要としていると感じます。
特にIT系と比べて規模としては小さい戦略系は、より戦略を具体に落とし込んでいく過程をうまくやるために、そうした機能を自社に取り込むのか、提携を通じて有機的につながるのか、デジタル領域での戦い方を思考しなければならない時代がやってきていると思います。記事内でも触れられていますが、DX需要の中でコンサルファームはデザインケイパビリティの獲得が重要な施策の一つになっていると思います。
海外ではデザインファームを買収してデザイナーを獲得しています(うまくマージできているかは別として)が、日本では買う対象になるデザインファームがほとんどないのが現状かと思います。
海外ではマッキンゼーやアクセンチュアやデロイトがこの数年で数十社に渡るデジタルエージェンシーやデザインファームを買収してますが、そのほとんどが100名を越えるある程度の規模の会社でした。人月商売なので、ある程度の人数がいないと数字にインパクトがないからです。一方、日本では100名を越えるデザイン会社はほぼなく、そのほとんどが多くても30名ほどです。特にデジタルを主軸としたデザインファームで100名を越えているのは弊社だけだと思います。
そうなると自前でデザイナーを採用していくしかないのですが、今採用マーケットではデザイナー特にデジタルを専門とした上流から入れるデザイナーの獲得はかなり難易度が高く多くの会社が採用に苦戦しています。
DXで顧客体験が求められている今デザインの要素は外せない中、ここのケイパビリティの獲得がコンサルファームの一つの鬼門かもしれませんね"戦略の正しさ"の重要度は低い。
それよりも"戦略の実行度"や"走りながらの精度向上"の方が遥かに重要。
ある程度以上賢い人が描けば、戦略の骨子で大外しすることはない。仮に初球が50点だったとしてもそれをしつこく実行し修正を加えていく力が100点ならなんの問題もない。
コンサル各社MAでデジタルやデザイン会社の買収を進め、実行に際して比較的多く求められるケイパビリティを蓄積しているのも、コンサル会社自身による戦略実行性を高めるため。
しかし、戦略実行に必要なパーツは今後より広範になることを考えると
1.社内に多彩な機能を抱えた巨大なブティック型ファーム
2.必要な都度、外部を活用・コントロールしていくPM(プロジェクトマネジメント)型ファーム
3.高スキル人材が登録するタレントバンク
の様に分科していくのでしょうね。
一部の巨大ファーム以外は、外部活用/連携を強化していくことが生き残りには必須となるのでしょうね。
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