韓国が金正恩氏の東京五輪招待を提案、菅首相との会談で-朝鮮日報
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そもそも外にではないはずのインテリジェンス機関の動きです。総理との会談となると、まったく何も出さないわけにいかないこともあります。そのため、短いプレスリリースがでることはありますが、内容の深入りや、外に出すべきでないものは一切触れません。
朝鮮日報が報じた内容をよく読むと、情報ソースが「匿名の韓国与党関係者1人を引用」となっていますので、参考情報として気に留めておくぐらいが良いと考えられます。
日本でもそうですが、機微情報がリークされるルートは政治家というケースが散見されます。政治家は一般的に行政官ほど機微情報の取り扱いに慣れておらず、またそのインパクトも考えていないケースがあります。普段から公安、警察、インテリジェンスに関わっている議員であればまだしもですが、そうであっても行政官やインテリジェンスオフィサーに比べると機微情報の扱いに無頓着だと言えるでしょう。
もちろん、そのあたりをよく理解して扱っている政治家もいますので一概に全員がそうだ、という意味ではありません。国家情報院の院長と首相の会談なので、提案はあってもおかしくないですが…実際に金正恩委員長の来日となると、様々な課題があります。
一番は「拉致問題」で進展が得られるのか。小泉政権時代、1度目の訪朝で拉致被害者の生存確認、帰国につながりましたが、2度目は成果がみえずこれが政権には逆風となった記憶があります。また日本は、北朝鮮に対する制裁措置は継続中です。何らか懸案の進展が見えない限りは難しい話です。
先日、映画「わたしは金正男を殺してない」をみました。金正恩委員長の兄・正男氏の毒殺を実行した2人の女性をめぐるドキュメンタリーです。事件のその後の公判、北朝鮮関係者の動き、人質外交の交渉過程などが証言や当時のニュース映像などで表現されていました。今もこの事件の“国家的関与”の真相は明らかになっていません。朝鮮日報だけの記事だけど、「国家情報院の朴智元(パク・チウォン)院長は10日に菅義偉首相と会談した際、来年の東京五輪に北朝鮮の金正恩朝鮮労働党委員長を招き、韓国と北朝鮮、米国、日本の首脳による会議を開くとした文在寅大統領の構想について説明した」とのこと。
「南北日米の首脳による会議」が実現すれば良いと思うけれど中国が寂しく思うのでは?中国抜きの会議を文在寅大統領が構想するようには思えない。「金正恩国務委員長を招き」というのは奇妙だ。招くのは日本であって、韓国は「金正恩国務委員長を誘って」ということでは?