[ニューヨーク 10日 ロイター] - ニューヨーク外為市場では、円が対ドルで105円台前半と横ばいで推移。前日の大幅な下げが一服した。米ファイザー<PFE.N>などが開発する新型コロナウイルスワクチンに90%超の予防効果があると伝わり、コロナワクチンへの期待感が根強い。

シリコンバレー・バンクのシニアFXトレーダー、ミン・トラン氏は「過去数日間の動きを受け、一服商状になった」と指摘。コメルツバンクのアナリスト、ユーナ・パークヘガー氏も「前日の熱狂的な反応が正当化されるのか、それとも行き過ぎだったか確かめようとしている」と述べた。

円は対ドル<JPY=>で105.28円。前日は3月以来の大幅な値下がりを記録していた。スイスフランは対ドル<CHF=>で0.1%高の0.914フラン。前日は1.5%値上がりしていた。

前出のトラン氏は、追加のコロナ経済対策を巡る動きが今後の注目点になるとした。米共和上院トップのマコネル院内総務はこの日、大型の追加経済対策が必要とは考えていないと表明した。

ユーロ/ドル<EUR=>は1.1823ドルと横ばい。オフショア人民元<CNH=> <CNH=D3>は小幅高。前日は2年半ぶりの高値を付けていた。

ドル/円 NY終値 105.28/105.33

始値 105.22

高値 105.43

安値 105.16

ユーロ/ドル NY終値 1.1814/1.1817

始値 1.1800

高値 1.1834

安値 1.1794

(表はリフィニティブデータに基づいています)