Excelでのサプライチェーン計画に限界あり、デジタルSCMの要点
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以下記事より
SCMには最適な資産配置やオペレーションモデルなどを構想する「戦略領域」、モデルに沿って需要予測や生産計画、需給調整などを行う「計画領域」、計画に基づいてオペレーションを実行する「実行領域」の3つのレイヤーがある。宍戸氏は、「需要変動に柔軟かつ迅速に対応するためには、やれることに限度がある実行領域よりも、いつ、どこで、どれだけの需要があるのかを予測し、先手を打てる計画領域にデジタルを利かせるのが効果的です」と指摘する。
個別最適ではなく関係企業も含めた全体のプロセス、データを見るべきであると考えた場合、上記レイヤーにわけてみるとわかりやすいです。
すぐに理想のかたちに近づけるのは難しくても、以前は東日本大震災、今はコロナ禍を経て、サプライチェーンはまた変わるタイミングなのかもしれません。日米企業両方で、所謂S&OPプロセス(経営とサプライチェーンを総合的に管理するプロセス)を導入したり実務でまわしていた実感でいうと、最も重要なのは経営とサプライチェーン全体を俯瞰するプロセスの徹底(経営陣から現場までの浸透)、縦割りの打破(部門横断の合意プロセス)だと思います。わかりやすく言うと社長が入った最終の需給レビューはマストかと思います。
仕組みを入れる前にこれを徹底的に理解させないと効果は非常に薄い認識です(逆にここを押さえられればシステムを入れなくてもエクセルで相応の効果が出る。システムが入れば更に大きく効果が出る)。SCMとはプロセス全体の最適化のために、発注・生産・物流・販売のフローを統合的に管理することである。
SCMには戦略領域、計画領域、実行領域という大きく3つのレイヤーに分かれている。この中でも市場の需要に適宜対応していくには、実行領域よりも需要予測を行う計画領域にフォーカスを当てて、その領域にデジタルプラットフォームを用いることが、全体最適化を図る第一歩であると言う。
皆、実行領域に目がいくが、実は計画領域がバックボーンとなるようだ。