イーライリリーのコロナ抗体薬、米FDAが緊急使用許可
米食品医薬品局(FDA)は9日、米イーライリリーのモノクローナル抗体医薬バムラニビマブについて、軽度から中等度の新型コロナウイルス感染症(COVID19)の成人および小児患者向けに緊急使用許可(EUA)を付与したと発表した。同薬の初期データはコロナ感染者の入院を回避させる効果を示唆している。
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時価総額
20.4 兆円
業績

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ワクチンが効果を発揮するメカニズムにもこの抗体作りが挙げられ、ワクチンを注射すると、ウイルスに対する抗体ができ、体を感染やウイルスの増幅から守ってくれます。しかし、十分な抗体の産生には通常2週間ほどかかり、仮に有効なワクチンがあったとしても、感染してしまった人には間に合いません。
この抗体製剤は、工場であらかじめその抗体を大量生産しておく、というものです。これを感染してしまってすぐの人に投与することで、感染や重症化を防げるのではという発想です。
これについては、すでに先月第2相試験の結果が公表されており、COVID-19の患者さんのうち、抗体製剤を受けた人は、全体の1.6%のみが入院または救急外来を受診したのに対し、偽薬を受けた人では、6.3%にも上りました。また、薬剤の投与を受けた人の中で、深刻な副作用も報告されませんでした。
このことから、薬剤の有効性及び安全性が示唆され、EUAが付与されました。まだ承認とはならないのは、この「有効性」が必ずしもこの試験のみで十分な質を担保できるものではなく、その証明には第3相試験が必要とされるからです。
参考文献
https://www.nejm.org/doi/full/10.1056/NEJMoa2029849?query=recirc_mostViewed_railB_article