「余計なこと、すんな」 ベテラン監督の言葉を胸に「今を大事に生きる」 有村架純さんインタビュー
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NHK連続テレビ小説「ひよっこ」(2017年4~9月)のヒロイン、みね子役などで知られる俳優の有村架純さん(27)。現在、放送中のフジテレビ系ドラマ「姉ちゃんの恋人」(火曜午後9時)で、両親を交通事故で亡くし、弟3人を育てる“肝っ玉姉ちゃん”役を演じている。「ひよっこ」の脚本を手掛けた岡田恵和さん(61)とタッグを組むのは今回で6作目とあって、絶大な信頼関係の下、力の入った演技を見せる。今年でデビュー10年という節目を迎えた有村さん。「真面目に、現場で生きることに徹したい」と、誠実に役と向き合う思いを語った。
何事にも一生懸命な肝っ玉姉ちゃん
有村さん演じる安達桃子は、高校生の時に両親を亡くし、弟3人を育てるため、自身の大学進学を諦めてホームセンターで働く。明るく前向きで、ちょっとがさつな面もあるお姉ちゃんだ。
「とにかく何事に対しても一生懸命向き合っている女性。弟たちを育てないといけないという責任感から、自分を犠牲にしてまでも、家族のために生きている。女性としても人間としても、尊敬できる筋の通った人間だなと感じます」
桃子は、同じ職場の配送部で働く吉岡真人(林遣都)に恋をするが、吉岡は過去に秘密を抱えている様子。桃子の思いはどんどん加速するが、これからいくつもの壁に直面することになりそうだ。
「桃子は、私よりも2、3個テンションが高いキャラクターなので、テンションを落とさないように気を付けてます。絶対に後ろ向きになることがなく、両親を事故で亡くしてしまった悲しみや寂しさを感じさせないぐらい、パワフルに毎日生きている。演じていて、力をもらいます」
3人の弟を演じるKing&Princeの高橋海人さん、日向亘さん、南出凌嘉さんとは、撮影に入る前に一緒にトランプやテレビゲームをする時間を持ち、すんなりと打ち解けられたという。現場ではあだ名で呼び合っているという仲の良さが、画面からも伝わる。林さんとの本格的な共演は初めてで「ナチュラルな方という印象がそのままだった。お互いの波長が共通して、居心地がとてもいいです」。
桃子の衣装にはこだわり、何度も衣装合わせを重ねた。
「基本的にパンツスタイルがいいけど、パーカのキャラにはしたくないよねって、時間をかけて考えました。これ(取材時に着ていた衣装)もドラマの中で、(髙橋が演じる弟役の)和輝が着ている服だったりするんです。着られるものは、桃子ならかっさらって着るだろうなって(笑い)」
脚本の岡田恵和作品は6作目 「信頼しています」
脚本を手掛ける岡田さんとは、「ひよっこ」のほか、映画「阪急電車 片道15分の奇跡」(11年)、ドラマ「スターマン・この星の恋」(13年)、ドラマ「チキンレース」(13年)、ドラマと映画「そして、生きる」(19年)でタッグを組んできた。
「期待に応え、前回やった作品を上回らないといけないというプレッシャーというか、使命感を感じています。岡田さんがくださったバトンをしっかり受け取って、自分が…
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