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ドコモとダイドー、自販機を活用した5G基地局構想

NTTドコモは5日、ダイドードリンコと連携して、自動販売機を活用した第5世代通信(5G)基地局(写真)の構築を進めると発表した。関西地域の都市部において、自販機の上部に、3・7ギガヘルツ帯(ギガは10億)の5Gアンテナを設置。2020年中にも数台設置して試験運用を始め、22年ごろに本格展開する予定。将来的に関西以外の地域でも同様の展開を狙う。街の景観と両立しながらエリア構築し、5Gの普及拡大を後押しする。

5Gとして利用する周波数帯は直進性が高く、ビルの陰などでは電波が届きにくい。そのため都市部では基地局をきめ細かく構築する必要があり、街の景観を損ねてしまうという課題を抱えている。

NTTドコモは既にガラスアンテナ型、マンホール型、電話ボックス型など、既存のインフラを活用した基地局構築を進めている。今後は街路灯などの活用も検討中という。

日刊工業新聞2020年11月6日

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