銀行の人員削減が世界で7万5000人突破、昨年上回るペース-欧州中心
コメント
選択しているユーザー
日銀に限らず、世界の中央銀行が大規模な金融緩和をして、お金を有り余らせている状況の中で、その資金が株式市場に流れている。このことは、間接金融ではなく直接金融の存在感が昔よりもかなり強くなったことを意味しているのではないだろうか?そんな中で、銀行をはじめとした間接金融の存在がどこまでビジネスにとって有益なのか?が、ある意味、問われてきている気がする。
昔は、ただ単純にお金を貸す側が偉いといった価値観一色だったけれども、今はそれよりも事業を創造できる人材が求められてきている気がしてならない。
注目のコメント
日本でも人員削減によるコストカットがボトムラインを引き上げるもっとも手っ取り早い戦略となっていますが、問題はその後でしょうね。銀行から人が去ってもどの産業が受け皿となるのか。
エネルギーの分野では石油産業の人が再生可能エネルギー産業に移っていく話は聞きますが銀行の場合は例えば今後も伸びると思われるインフラへの投資などに移っていける能力があるかどうか。途上国に目を向けるのか。
キャリアを考える上でも大事ですね。銀行員の中でも、何らかの専門性がある場合は再就職も十分可能だと思いますが、長年のジョブローテーションで完全にジェネラリストになってしまっている場合は深刻ですね。
社内スペシャリスト(=その会社のお作法だけに精通している)を大量に生み出す人事システムは、改めるべきときだと思います。
個々の従業員のEmployability(雇用されうる能力)を高めることを真剣に考えなければ、会社も個人も不幸になってしまいます。窓口業務がネットバンキングに代替され、AIが進化して融資判断までできるようになりつつある現在。ゼロ金利も相まって、銀行にとって過去最大の難局に差し掛かっているようにも感じます。
(私はAIの専門家でもなんでもないですが)
とは言え、例えば融資判断については、全てがAIに置き換わるのではなく、人間がAIの判断とは異なる判断をするところにビジネスチャンスがあるはずです。AIが全てであれば、全ての銀行が同じような判断をすることになるので、その隙間をつくことで機会は生まれるはず。
また、AIであれ誰であれ、企業の将来を全て見通すのは不可能だし、銀行側の働きかけで企業の将来が変化することもあり得る。不確実性の中にチャンスがある。
従来の融資判断のセンスとは違うと思いますが、そんな感覚を持って取り組むことに活路はないでしょうかね。