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事前にジャック・マー(アリババ創業者)が呼ばれたことを考えると、やはりガバナンスに関連する問題でしょう。下記の通り、ジャック・マーが経営メンバーではない立場で実質50.5%を保有し支配している点に対するガバナンス上の対応が求められ、かつ関連する開示を金融当局から求めらたのではないかと思います。

個人が過半数を持つ大株主であることはよくありますが、経営に関与していないケースは稀で、基本創業社長であることが一般的です。

これだけ影響力のある企業が、経営とは形式上は無関係の個人によって如何様にでもコントロールできてしまうことが、少数株主保護の観点で問題があるという指摘がされたのではないかと想像します。

(株主構成:Who controls Ant?)
Alibaba founder Jack Ma controls 50.5% of Ant through his control of the general partner of two investment partnerships-- Hangzhou Junhan and Hangzhou Junao.

Though he has no official role at the company, Ma does have veto power over any major decision it makes.

(延期に関する発表声明)
https://news.cgtn.com/news/2020-11-03/Ant-Group-IPO-delayed-Shanghai-Stock-Exchange-V7FOIm5Ko0/index.html

(IPOに関する情報:上記のWho controls Antの原文)
https://asia.nikkei.com/Business/Business-deals/Ant-s-mega-IPO-Five-things-to-know-about-the-fintech-king
まだ情報が錯綜してますが、恐らくはアント・グループの上海証券取引所でのIPOは個人投資家から2.8兆ドルもの買い注文を集め、倍率にして284倍と凄まじく加熱。一方40%近くの収益を消費者金融で出している。これは銀行と同じような規制が必要との声が大きい。IPO後に規制をかけると株価大暴落で個人投資家が大損をして、社会不安に繋がることを恐れて先手を打った。ジャック•マーの規制当局への挑戦的な発言も原因の一つかと。これを受けてアリババの株は10%近く下げている

後、こちらはアントの件とは直接関係はないかもですが、仮想通貨に対してもこれまで以上の規制を敷いてきそう。今回の見解どおりになれば、OTC取引での仮想通貨取引も違法となる可能性がある。

【速報】中国人民銀行 仮想通貨の売買サービス提供は違法との見解=人民日報
https://jp.cointelegraph.com/news/peoples-bank-of-china-sees-crypto-as-illegal-peoples-daily
アントグループの上場が延期とは。。市場最大の取引になると予測されていただけに、驚きました。証券取引所は上場を承認したのですが、規制当局がまったをかけた。

これまでもアントグループには規制当局から指導が何回か入っています。その最も大きなものは、ビジネスモデルの変換。デジタル決済のAlipayとライフスタイル関連以外、つまりデジタルファイナンスと呼ばれる融資、投資、保険はD2CではなくB2Bに変換せよというもの。つまり銀行を通じて融資や投資、保険を提供することになったのです。

しかしここでも問題が発生。中小の銀行は主体性なく、形式だけのB2Bになっている。審査もアントのいうがまま。しかも利益の半分をアントに吸い上げられることに。

上場を前に、しっかりとアントをグリップしておきたい。コントロールしたい。そういう思惑が今回の規制当局の指導となったのではないでしょうか。
規制などの裏に、アントグループの中小企業や個人に小額から高額まで、手続きが簡単で早くローンを貸してることが(しかも件数や総額を考えると銀行レベルをはるかに超えていることが)背景に、ゆくゆく中国の金融業界を支配するのではないかという恐れがあると思います。


https://finance.yahoo.com/news/jack-ma-summoned-china-financial-143218306.html?utm_term=OZY&utm_campaign=pdb&utm_content=Tuesday_11.03.20&utm_source=Campaigner&utm_medium=email
こういうことあるから中々、中国関連は買えない。それにしてもハンセン指数の先物はこの一報受けて下げているとは言え前日比で+2%。よく分からない動きだ
日経新聞の方が詳しいです。

https://www.nikkei.com/article/DGXMZO65796060T01C20A1MM8000/

金融当局が聴取に踏み切った背景にはマー氏の発言のほか、IPOを巡るアントの姿勢があるとされる。マー氏は10月下旬の上海市の講演で「良いイノベーションは(当局の)監督を恐れない。ただ、古い方式の監督を恐れる」などと述べていた。

これを読むと、馬雲氏の発言が直接的な原因のようですが、それにしても、こんな直前での上場延期とは、やはり中国です。
日経によると、上海だけでなく香港も上場延期とのこと。

馬雲氏の発言が、中国政府に反する発言であったことが原因であれば、延期がいつまでなのかも気になります。
当局が問題視したとされているジャック・マー氏の演説はこちら。動画もあります。(中国語です)
記事
https://finance.sina.cn/bank/yhgd/2020-10-26/detail-iiznezxr8184389.d.html?from=wap

YouTube中国語字幕付き
https://www.youtube.com/watch?v=OenVYMs8PxE

知人の中国の銀行マンからは「規制当局に挑戦するような内容で、常軌を逸している」との声も聞かれました。
アント・グループについてはすでに下記のような報道が出ていました。
コメント欄も含めて、ご参照ください。

中国当局、「アリペイ」指導か 上場目前、馬氏ら対象(共同通信)
https://newspicks.com/news/5357272/
海外メディアからも一斉に速報が。

以下のコメント欄もあわせて
中国当局、「アリペイ」指導か 上場目前、馬氏ら対象
https://newspicks.com/news/5357272/
政府の一声によって上場が延期するのですから、中国は凄すぎます。
しっかりとコントロールできていると言えますが、株式市場は嫌うでしょうね。
今回は大きく水をさされました。
中国市場のイメージダウンは凄いと思います。