中国当局、「アリペイ」指導か 上場目前、馬氏ら対象
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WSJによると以下のとおり指導、というよりは会談のよう。
いずれにせよ政府の意ひとつで生殺与奪を持ち、またそれゆえ政府に協力する中国ビッグテック、対して半目の場面が目立つアメリカのそれ。どちらが米中対立上で有利かは考えるまでもない。
ーー中国の中央銀行とその証券、銀行、外国為替規制当局は、金融技術の巨人の株式が公開取引を開始する直前の月曜日に、億万長者のジャック・マーとアントグループのトップ2の幹部と会談した。
中国人民銀行、中国銀行監督管理委員会、中国証券監督管理委員会、国家外貨管理局は声明の中で、Antの支配株主である馬氏と執行委員長を召喚したと述べた。
「金融セクターの健全性と安定性に関する見解が交換されました」とAntは述べ、Ma氏と杭州に本拠を置く会社の経営陣との金融規制当局の会合を確認しました。ーー
https://www.wsj.com/articles/chinese-regulators-summon-ant-leaders-amid-record-ipo-11604327306アントは2000年代、中国の未整備だった金融インフラの「隙間」を埋めるような形で発展してきたという背景があり、その後の規制強化のたびに対応を迫られてきました。
広東省深セン市が「デジタル人民元」を使った実証実験を行うなど、中央銀行が発行するデジタル通貨の運用開始も現実味を帯びてきており、今後フィンテック分野においては規制が強化される可能性もあります。
アントは自身の立場をよく理解しており、フィンテック一本打法からの脱却も視野にいれて経営の多角化を進めていくと考えられます。
アントグループのかつての名称は「アント・フィナンシャル（螞蟻金融服務集団）」で、今年7月改名し社名から「金融」の文字が消えました。自社の強みであるテクノロジーを、金融だけでなく様々な分野へと広げるという決意の表れと言えるでしょう。
