NY株反発、423ドル高 日欧の株高が波及
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米国株式相場は反発。ダウ工業株30種平均は前週末終値比423.45ドル高の2万6925.05ドルで終了し、ナスダック総合指数は46.02ポイント高の1万0957.61で引けました。
先週は、欧米での新型コロナウイルス感染再拡大が重しとなり、ダウ工業株30種平均は1週間で1800ドル超の下げとなり、その反動で先週に売り込まれた銘柄を中心に買い戻しが入りました。昨日の相場は別段新たなニュースが無い中、先週の下げからの反動が出ている印象でした。先週末で今夜の米大統領選前のポジション調整が終わった感が出ています。
大統領選に関して、市場ははっきりと先が読めない状況ですが、トランプ大統領とバイデン 候補のどちらが勝利したとしても、追加経済対策の規模は大きくなると見ており、トランプ大統領が万が一敗戦した場合、その結果を受け入れず、勝敗の確定出来ずに大統領不在の政治空白ができるリスクのほうを心配しています。
新型コロナウイルス感染に関して、米欧での感染状況は引き続き悪化しており、米国では10月30日に10万人の感染者が新たに確認され、1日の感染者数として最多を更新しました。また、英政府が土曜日に11月5日から12月2日までの4週間、2度目の都市封鎖を開始すると発表しています。感染拡大による景気先行きへの不安感は依然として根強いです。
昨日発表されました経済指標に関して、
・米・10月製造業PMI改定値:53.4(速報値:53.3)
・米・10月ISM製造業景況指数:59.3(予想:56.0、9月:55.4)
・米・9月建設支出:前月比+0.3%(予想:+1.0%、8月:+0.8%←+1.4%)
この中で、10月ISM製造業景況指数は59.3と、9月55.4から予想以上に上昇し2018年9月以降ほぼ2年ぶり高水準となった一方、9月建設支出は前月比+0.3%となり、伸び率は8月+0.8%から拡大予想に反して鈍化しマイナスとなった5月来で最低となりましたが、市場はISMに好感して相場は上昇しました。しばらくはファンタメンタルズではなく、ニュースフローやイベントなどをベースにしたラリーが続きそうですね。
1)大統領選、米中関係、地政学リスク
2)コロナ、ワクチン、ロックダウン
3)11月の決算関連情報、倒産
4)統計数値(失業率等々)