2020/11/5

【分析】激戦州、世論調査と結果の「ギャップ」全リスト

キアラシ ダナ
NewsPicks記者 (モビリティ・国際担当)

「バイデン圧勝」は幻に

バイデンが圧勝する──。
日本時間11月4日(水)に始まった、アメリカ大統領選挙。しかし、1日が経った今も、バイデン勝利という大方の事前予想は、現実のものとはなっていない。
主要メディアや世論調査機関の選挙人獲得予想を、もう一度見ておこう。
ワシントンポストバイデン350 トランプ188
The Economistバイデン356 トランプ182
YouGov:バイデン314〜412
勝利に必要な選挙人は270人で、いずれもバイデンが300人を大きく超えて獲得すると予想。
ところが蓋を開けてみれば、バイデンが253人に対し、トランプが214人。(日本時間11月5日午前6時30分現在)
世紀の大接戦という展開を見せており、トランプの底力を改めて見せつけられた格好だ。
米AP通信によると、これまでの各州での勝敗は、以下の通り。
トランプは、共和党の地盤16州(レッドステート)では、ほぼ順当に勝利。雲行きが怪しいと思われたテキサス州(選挙人38名)では、詳細は後述するが、接戦どころか圧勝を収めた。
唯一、アラスカ州(選挙人3名)だけは確定していないが、ほぼ確実に勝つだろう。
さらに、鍵を握る激戦州10州はどうか。