2020/11/4

【観戦ガイド】米選挙速報を、10倍おもしろく理解する

NewsPicks 記者
日本時間の本日11月4日(水)、米大統領選挙の開票が始まる。
朝8時頃から、日本人にも聞き慣れた州名から、すぐには場所が浮かばないような州名まで、アメリカ50州(+ワシントンDC)の結果が飛び交うことになる。
ところで、アメリカ大統領選の「仕組み」を、読者のみなさんはご存知だろうか? 超大国のリーダーは、どうやって選ばれるのか。
その仕組みさえ理解しておけば、今日一日のヘッドラインに右往左往することはないし、そもそも50州も覚えておく必要はない。
選挙速報をリアルタイムで10倍楽しめる「注目ポイント」とともに解説しよう。
現地時間の11月3日火曜日の早朝、ニューハンプシャー州の投票所に並ぶ有権者たち(写真:Hilary Swift/The New York Times)

大統領選の仕組み

アメリカ全土が盛り上がる大統領選挙だが、実はイメージとは違い、国民が直接代表者を選ぶ「直接選挙」ではない。
国民は「選挙人」と呼ばれる人を選ぶのみで、その選挙人が代表者を選ぶ「間接選挙」の制度をとっている。
実際の投票用紙には、「トランプ/ペンス」「バイデン/ハリス」と大統領・副大統領候補の名前がセットで書かれており、有権者はこのどちらかを投票先として選ぶ。
郵送などで期日前投票を済ませた有権者は1億人を超え、前回選挙の投票総数の7割に達した(写真: Eve Edelheit/The New York Times)
これらの票は、州ごとに集計され、各州での勝ち負けを決めることになる。
ここからがポイントだ。