川重、車両事業とモーターサイクル・エンジン事業を分社化へ 2021年10月
コメント
注目のコメント
株価が低迷し2200億円程度まで落ち込んでいます。(※BASEより少し小さい)
日本を代表する製造業の会社の一社ですし、直近でも一時は1兆円程度の時価総額があるいわゆる大企業でした。
航空機も主力産業の一つで、787のカーボン(東レ)の胴体を生産するなど、日本を代表する技術力を有する企業。コロナで航空機産業のパラダイムシフトが起きていますが、この影響もモロにくらっています。
一方で、モビリティ、エネルギー、航空宇宙産業など、今後もますます重要になる機関産業の技術を保有している、技術的には将来性のある企業です。
が、大きくグローバルで勝てているドメインが生み出せておらず、経営という面ではいわゆる日本型で課題も山積という状況かと想像します。売上減少、赤字か、株価低迷というピンチを受けて、大きく転換できるかどうか、技術力のある会社だけに頑張ってほしいと思います。
なお、同時に発表された、こちらのグループビジョン2030の発表を見ると全体がよくわかります。
https://pdf.irpocket.com/C4385/vTQq/jM5t/f2rE.pdf車両部門のが初の分社化。
対等な関係を維持、とあるが、購買や技術におけるシナジー効果は当面継続ということなのかしら。
コングロマリット経営のため、近年は船や車両事業が不採算に陥っても飛行機・バイク等他のカンパニーの利益でカバーすることが出来ていたが、コロナの影響をもろに受ける形で一気に赤字化。不採算事業を支えきれなくなった、と見た方が正確な見方になると想定。
(数年前のROIC未達のタイミング等、数年前からイエローカードは貰っていた故。)
分社化したとはいえ、経営的には自由度が高まったのは間違いない上、北米・国内事業では一定のプレゼンスを持っているのも事実。
人材流出等、困難は多々あると思いますが、外部の人間ながら再起を期待します。(ノーアイデアですが、”社外との連携”という表現が何を暗示しているのか気になります。)