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ファーウェイ、米技術に依存しない半導体工場建設へ-英紙FT

  • 上海に建設する計画-市政府支援の研究会社が運営へ
  • 中国は次期5カ年計画で経済の自立強化目指す

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華為技術(ファーウェイ)は米国の技術を使わない半導体工場を上海に建設する計画だと英紙フィナンシャル・タイムズ(FT)が1日に報じた。売り上げベースで中国最大のテクノロジー企業である同社は、米国の制裁強化を克服するための新戦略を練っている。

  FTがこのプロジェクトに詳しい複数の関係者を引用して伝えたところによれば、建設される工場では低価格帯の回路線幅45ナノメートル(nm)のチップ製造から開始する見込み。2021年末までに「IoT」端末向けの28nmのチップ、22年の終わりまでには20nmの5G通信機器用チップを製造することを目指す。

  ファーウェイにはチップ製造の経験はなく、同工場は上海市政府が支援する研究会社、上海IC・R&Dセンターが運営することになる。

  中国政府高官や共産党幹部は10月30日、次期5カ年計画(2021-25年)で経済の自立強化を目指すことについて、核心技術の調達でどこかに頼ることはできず、自前の技術を構築する必要があると述べていた。

中国の次期5カ年計画、自前の核心技術開発を重視-外国から調達困難

半導体巡り米中の「縄張り」争いが激化-日欧も囲い込み図る

原題:
Huawei Plans to Build Chip Plant Without U.S. Technology: FT(抜粋)

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