亀裂情報あれば「対応できたかもしれない」 逗子マンション崩落で県が説明

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逗子市池子の事故について説明する神奈川県横須賀土木事務所急傾斜地第1課の畑沢俊課長(左)と県砂防海岸課の千葉淳課長(中央)ら=横浜市の県庁で2020年10月31日午後6時6分、木下翔太郎撮影
逗子市池子の事故について説明する神奈川県横須賀土木事務所急傾斜地第1課の畑沢俊課長(左)と県砂防海岸課の千葉淳課長(中央)ら=横浜市の県庁で2020年10月31日午後6時6分、木下翔太郎撮影

 神奈川県逗子市で2月、マンション敷地内の斜面が崩落し、市道を歩いていた県立高校3年の女子生徒(当時18歳)が土砂に巻き込まれ死亡した事故に絡み、県は31日、報道各社の取材に応じた。事故前日にマンション管理人が亀裂を発見しながら、行政側に伝わらなかった点について、県横須賀土木事務所急傾斜地第1課の畑沢俊(たかし)課長は「(亀裂情報が伝わっていれば)対応できたかもしれない」と語った。

 事故は2月5日午前8時ごろ、高さ約15メートルの斜面のうち、石積みで補強されていない上部の土砂(高さ6メートル、幅7メートル、厚さ1メートル、推計68トン)が崩れて起きた。管理人が前日午前に斜面上部で亀裂を発見。写真撮影し、管理会社の支店担当者に連絡した。担当者は県などに電話したが「見てほしいところがある」と述べるにとどまり、亀裂の存在を伝えなかったことが、毎日新聞の報道で明らかになっていた。

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