[29日 ロイター] - 米クレジットカード大手アメリカン・エキスプレス(アメックス)<AXP.N>は29日、人種とジェンダーの平等促進に向け10億ドルを投資すると表明した。

同社は、従業員については100%の賃金平等を実現しており、今後も継続していくと説明。さらに、黒人、中南米系、女性を含む少数派従業員の採用と雇用維持を促進していくとした。

同社は、2024年までに多様な人材や少数派が経営する国内の供給元に対する支出を年間7億5000万ドルに倍増し、ほかに非営利組織(NPO)への支援も行なうとした。

黒人男性のジョージ・フロイドさんが警官の拘束で死亡したことから全米で抗議運動が広がって以後、国内の大手銀行や金融機関などが人種間の平等推進のため相次いで多額の投資を表明。10月初めには、JPモルガン・チェース<JPM.N>が、人種間の格差対策として今後5年で300億ドルを投資すると発表し、フロイドさんの事件以降に企業が表明した対策としては最大級となっている。

このほか、ホーム・デポ<HD.N>、プロクター・アンド・ギャンブル(P&G)<PG.N>、コカ・コーラ<KO.N>なども同様の動きを加速している。