【スキル】読書で「自分だけの学び」を得る方法
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例えば緒方洪庵の適塾で育った人たちはどんな読書をしていたのでしょうか。今ほど本が溢れていたわけではありません。多分同じ本を何回も読んでは考え、考えては読んでいたと思います。そして意見を述べあっていた。この適塾から福沢諭吉や大村益次郎など明治の改革をした人たちが巣立っています。
福沢諭吉は当時を思い出して「目が覚めれば本を読むという暮らしだから、適塾にいる間、枕というものをしたことがない」と。読んだ本の数ではなく、良書を見つけて繰り返し読み、理解することが大切ですね。読書を一風変わって人工知能と絡めて考察してみます。
人は当たり前ですが自分が経験したことしか「自分の骨肉となる経験」にできません。
いまの人工知能技術がよく「(私は懐疑的ですが)人の能力を上回った」と言われる一番の理由は、多くの経験がデジタル化され、世界中の経験が1台のマシンに集約することができたからだと思っています。例えば医療AIや判例AI、自動運転などが典型例です。
人間の話に戻りますが、人が自分自身以外の人の経験を取り入れる方法にはいくつかあり、その1つが読書。人が多くの時間をかけて形式知化したものをまとめたのが書籍ですからね。
ただ、私自身は最近はNPの影響でビジネス書も多く読むようになってきたものの、昔は小説が多かったです。発想力や、リアルにイメージを想起させる言語の芸術にいつもワクワクします。今まで本とは大体3つの付き合いをしてきました。
1。古典的戦略本、理論書:
ー 線引き、マーカー、書き込みで徹底的に使い倒す。
ー 読み返しても面白いと思う物だけ残す。二度目以降は自分の書き込みが発想を刺激する。
ー 真実は普遍。古い古典書でも、核心をついているものは十分ためになる。
2。企業実録物、伝記:
ー 自己体験で知ろうとすれば、何年もかかるものが少額で手に入るのは貴重。
ー 発送を豊かにするには、脳にある「情報の引き出し」の数が重要なので、それを増やす作業。
ー 時々「宣伝本」もあるので、そこは慎重に選ぶ。
3。大人の童話:
ー 小説やエッセイなど、自分が考えさせられるもの、ホンワカするものに出会う。
ー 時々疲れた時に読み返してみる。
ー 「本に馴染む」ためにも、こういう本は重要。
共通していえる「好きな本」の共通点は;
何度も読み返せるもの、
「なるほど」と思えて、線引きや自分の考えを書き込みたくなるもの(1と2のケース)。
この2点が今でも守っている基準です。