[チューリヒ 29日 ロイター] - スイス製薬大手ロシュ<ROG.S>のシュヴァン最高経営責任者(CEO)は29日、新型コロナウイルスの感染第2波を受け、コロナ抗原検査キットの生産を月間で数億回分に拡大すると発表した。

新型コロナ感染者が世界的に増加し、ドイツやフランスなどで新たな制限措置が実施される中、ロシュや米アボット・ラボラトリーズ<ABT.N>、独シーメンスの医療機器部門シーメンス・ヘルシニアーズ<SHLG.DE>などは供給不足の抗原検査に目を向けている。

シュヴァンCEOは、生産能力の限界を理由に抗原検査より正確なPCR検査を月間で数千万回分以上生産することはできない可能性があると指摘。現在はスワブ検査より精度が高い唾液を使った抗原検査に注力しており、製品化を期待しているとした。