[29日 ロイター] - 独自動車大手フォルクスワーゲン(VW)<VOWG_p.DE>が発表した第3・四半期決算は、営業利益(一時項目除く)が32億ユーロ(約37億8000万ドル)だった。新型コロナウイルスの影響で出荷台数は1.1%減少したが、中国で高級車の引き合いが強く黒字を確保した。

前年同期の同利益は48億ユーロ。第2・四半期は17億ユーロの赤字を計上していた。

VWは、2020年通年の損益について、2019年よりは「大幅に減少するが黒字にはなる」と予想。中国でアウディやポルシェなどの高級車の販売が3%増加したことを指摘し、業績は第3・四半期に「顕著に回復した」との見方を示した。

新型コロナの影響に対応するため、今年先に着手した一連のコスト削減も奏功した。

VWは「(コスト削減は)主要市場の状況改善と同程度のインパクトがあった」と指摘した。