(ブルームバーグ): 米宝飾品大手ティファニーの取締役会は、当初の条件より若干低い買収価格で仏高級ブランドグループ、モエ・ヘネシー ・ルイ・ヴィトン(LVMH)への身売りに応じることを承認した。事情に詳しい関係者からの情報を引用し、英紙フィナンシャル・タイムズ(FT)が報じた。

同紙によれば、ティファニーの企業価値を約158億ドル(約1兆6500億円)と評価する新たな買収価格は、当初の1株135ドルを下回る131.50ドルとなる。これに加えて、ティファニーは株主に1株0.58ドルの配当を支払う。

LVMHの創業者であるベルナール・アルノー会長にとっては、当初額に比べて4億2500万ドル(3%弱)程度安くティファニーを買収できることになるという。

FTによれば、今回の合意に伴い米デラウェア州で起こされた両社間の訴訟も決着する。

ティファニーとLVMHの担当者は、いずれもコメントを控えている。

原題:Tiffany Board Approves Sale to LVMH at Lower Price: FT、Tiffany’s Board Approves Sale to LVMH at Lower Price, FT Says(抜粋)

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