2020/10/30

終わったはずが一転。「ガジェットブーム再燃」を読み解く

The New York Times
スマホに「駆逐」された勢力
ガジェットの時代は終わった──そう思われていた。
スマートフォンとタブレットとスマートウォッチの存在は、デジタルカメラ、音楽プレーヤー、カーナビ、フィットネストラッカーなど、よりニッチなデバイスを飲み込んでいった。
クラウドファンディングの乱立や、スタートアップの混戦から勝ち残った数少ないテック製品も、すぐにコモディティ化され、アマゾンで投げ売りされるようになった。
ガジェットを扱う店──サーキットシティ、ラジオシャック、ベストバイ──は廃業に追い込まれるか、面白みのない商品の倉庫と化した。本紙記者のファルハド・マンジューは、2016年に「ガジェットの終末」を宣言している。
「この30から40年間、不況や戦争を乗り越え、安定した時期も動乱の時期も、新しいガジェットは次々に登場していた」と、当時マンジューは書いた。しかし、遠くない将来、マニアにとっても一般消費者にとっても恐ろしいことに、すべてのガジェットはただの長方形の箱になるかもしれない、と。
(Noam Galai/Getty Images)
コロナで「ガジェットおたく」急増