2020/10/31

【解説】トランプの「大逆転」がありうる理由

ジョシュア・W・ ウォーカー
ジャパン・ソサエティー(米国・NY) 理事長
バイデン候補は本当に優勢なのか。
大統領選まで1週間を切り、選挙情勢をめぐる報道が増えてきた。民主党のジョー・バイデン元副大統領が優勢とする報道が相次いでいるが、誰もが確信を持てていない。
なぜなら、4年前のトランプ大統領誕生の際は、あらゆるメディアが当選予想を外しており、メディアが用いる「世論調査」への疑念が高まっているからだ。
今回のアメリカ大統領選では、現状、バイデン氏のリードは約10ポイントとかなり広がっているようにみえる。
だが、選挙まで1週間を切る中、果たしてこの世論調査の数字は信頼に足るものなのか。あるいは4年前の再現と言わんばかりのトランプ氏による「大逆転」が起きるのか。
米国政治の気鋭の論客であるジョシュア・W・ウォーカー氏(ジャパン・ソサエティ(NY)理事長)による解説をお届けしよう。

4年前の「敗北」