[ニューヨーク 28日 ロイター] - 投資家の不安心理を示すシカゴ・オプション取引所(CBOE)のボラティリティー・インデックス(恐怖指数、VIX)<.VIX>が28日、4カ月超ぶりの高水準に上昇した。

午前の取引で40.35に上げ、6月15日以来の水準を記録。この日の米国株式市場では、S&P総合500種など主要指数が約3%の大幅下落。米欧の新型コロナウイルス感染急増への懸念が高まった。

他にも、米国の追加景気刺激策を巡る協議停滞や11月3日に迫った米大統領選の結果に対する不安がVIX上昇の要因。今週は12ポイント超上げており、3月中旬以来の上げ幅となっている。

選挙前後のボラティリティー上昇期待を反映してきたVIX先物も上昇。12月物<VXZ0>は3月の取引開始以来の高水準になった。

EABインベストメント・グループのストラテジストは、市場では新型コロナウイルスが最大の関心事で、「都市封鎖の可能性が投資家の懸念を高め、選挙問題でさえ圧倒している」と述べた。