[東京 28日 ロイター] - 大塚家具<8186.T>は28日、大塚久美子社長が12月1日付で辞任すると発表した。ヤマダホールディングス<9831.T>出身の三嶋恒夫会長が社長を兼務する。旧ヤマダ電機との提携による相乗効果に一定の進捗があり、来期の黒字化の道筋がつきつつあるとして、大塚久美子社長から過去の業績の責任を明確にする意味で社長と取締役を辞任したいとの申し出があったという。

大塚家具はあわせて、これまで未定としていた2021年4月期業績予想を発表し、売上高は304億円(前年同期間実績は253億円)、営業損益は26億円の赤字(同59億円の赤字)、当期純損益は28億円の赤字(同60億円の赤字)を見込んでいる。

大塚家具は20年4月期まで4期連続で営業損益と営業キャッシュフローがマイナスとなっており、上場廃止の猶予期間に入っている。業績不振の背景として、久美子氏も当事者となった経営権を巡る委任状争奪戦(2015年)によるブランドイメージ低下などを挙げており、資本業務提携した旧ヤマダ電機との提携効果などで業績回復を目指している。

*業績予想などを追加しました

(内田慎一 編集:田中志保)