代表質問ナシの国民民主党
第203回臨時国会が10月26日に始まった。
菅義偉首相はその日の午後に所信表明演説を行ったが、これについて28日に立憲民主党と自民党、29日には公明党、共産党、日本維新の会が代表質問を行う予定だ。
ところが23日に立憲民主党との共同会派を解消し、希望の党の中山成彬衆議院議員や井上一徳衆議院議員、無所属の高井崇志衆議院議員と共同会派を結成した国民民主党には、その権利はあってもチャンスがない。
23日午前までに会派の届け出を出せば間に合うと思っていた国民民主党に対し、立憲民主党の安住淳国対委員長は「事実上の前日に会派離脱表明は、大きな混乱を招いている」と苦言を呈した。衆議院の構成を決める議院運営委員会は27日まで開かれず、国民民主党への代表質問の割り当てはなくなった。
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「23日中に議運を開けば、我々の代表質問は不可能ではなかった。要はやる気の問題だ」
国民民主党の玉木雄一郎代表は悔しそうにそう述べる。ならばもし玉木代表が代表質問を行うなら、菅首相に何を聞きたいのか。また何を提唱したいのか。28日の代表質問に先駆けて聞いてみた。