加ショッピファイ、ＴｉｋＴｏｋと提携

［ニューヨーク　２７日　ロイター］ - カナダの電子商取引ショッピファイ<SHOP.TO><SHOP.N>は２７日、中国系の動画投稿アプリ「ＴｉｋＴｏｋ（ティックトック）」と提携すると発表した。ショッピファイの事業者がＴｉｋＴｏｋ上で動画形式の広告を打てるほか、ＴｉｋＴｏｋのユーザーは広告をクリックして商品を購入できる。

ショッピファイの担当者は「年末商戦（クリスマス商戦）を控え、商取引の世界にＴｉｋＴｏｋを歓迎する最初のパートナーになれることを嬉しく思う」と述べた。

ＴｉｋＴｏｋを巡っては、米政府が、ＴｉｋＴｏｋの約１億人の国内ユーザーの個人情報が中国政府に流出する恐れがあるため、国家安全保障上の懸念があると主張。傘下に持つ中国・北京字節跳動科技（バイトダンス）にＴｉｋＴｏｋの米事業を売却するよう迫っている。

コメント

注目のコメント

• 濱野 智成

  NOVARCA Inc 代表取締役社長CEO|中国ビジネス専門家

  ・2020年10月28日

  これはとても興味深いニュース。
  Tiktokも中国版抖音ではEC機能を強化しようという動きがありますが、「メディアのEC化」や「ECのメディア化」はGAFAを始め成功例は少ない。結局は可処分時間の奪い合いであることには違いないが、消費者視点に立つと目的の違う両者の結合はハードルが高いのだろうと思います。
  その中で、ShopifyとTiktokが相互に機能するこの取り組みは大変興味深く、進展が気になる提携です。
• 八田 浩

  株式会社ロケットスター 取締役　共同創業者

  ・2020年10月28日

  この手の連携はEC運営者側は冷静にみないといけない。まず、TikTocで商品が売れるのか？それはシステム連携しなくても売れる。その上でシステム連携すれば売りやすくなる、買いやすくなる、というもの。
  次にバックサイドがヘッドレス設計になっているか？なっていなければ簡単に売り先の面とカートを連携させることができない。機会損失が生まれまくってむしろ消費者をイライラさせるかもしれない。
  EC事業者側が考えるべきことは増え、どのカートを使ってバックサイドを構築するか考えないと魅力的な売り場を作ることができなくなっています
• 辻 雄多郎

  越境ECインバウンド JUTOU株式会社 代表取締役

  ・2020年10月28日

  ・tiktok：イケイケの欧米系企業との提携で中国色は薄まる。既にショッピファイを使っている店舗を取り込みやすくなる。なにより、このご時世なので、自分たちでEC機能付加して、ユーザーの決済情報取ろうとするのはリスクなので、そこはショッピファイに任せたほうが無難。
  ・ショッピファイ：集客チャネルを持てる。
  ・インフルエンサー、販売店：期間限定キャンペーン通販なんかで、ショッピファイでさくっとカゴ作って、tiktokでプロモーションかけやすくなる。
  
  うまくいけば両者企業にとっても、インフルエンサー、販売者にとっても良いものになるかもしれませんね！楽しみです。