JAL、今期最終赤字2300億円 再上場後初
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注目のコメント
人の移動が減っているのはただCOVID-19があるから心配だけではなく、入国規制がかかっているからです。ヨーロッパにそんな移動規制がめったになかったこの夏の国際線の利用率はピーク時35%(昨年比 -65%)でした。なお、米国の防総省の研究データで飛行機での感染リスクが他の乗り物に比べると、最も小さいだという結果がわかりました。今の鎖国状態が早く終わらないと、問題の深刻化が避けられません。来年の五輪を待たずに、より早く入国規制を緩和していただきたいです。
JALとANAの経営統合
先日、ANAの赤字5300億のニュースが出た際に、下記のようなコメントをしましたが、いくらJALの自己資本率が高いといっても、このまま国際線の需要の低迷が続くと、JALとANAの経営統合という選択肢も再検討する価値があるように思います。
遡って考えれば、2010年にJALが経営破綻した際に、莫大な公的資金を投入し財務体質をピカピカにした上で、新生JALを再上場させました。その結果、今日まで羽田の国際線発着枠配分をはじめ、様々なANAとの競争歪曲が発生しています。
個人的には、公的資金の投入はせず、少なくとも国際線においては、今回こそJALとANAの合併を実現させ、グローバル競争で勝ち抜けるアジアを代表するナショナル・フラッグ・キャリアを誕生させるチャンスだと思います。
ANA、5300億円赤字
21年3月期、過去最大に
2020/10/21 11:21 (JST)10/21 15:06 (JST)updated
©一般社団法人共同通信社
かなり荒っぽい計算ですが、当初のコミットメントラインの5,000億円を引き出すと自己資本7,500億円に対して、借入金を含めた総資産が3.1兆円、自己資本比率は約24%まで低下します。(前期約41%)
そこに、先日発表された官民5行による4千億円融資(劣後ローン)を追加で資本に組み込むと・・・。
来期(2021年3月期)も需要の回復が見込めないとなると、大胆な公的資金注入も必要になってくる状況に陥ります。航空業界史上最大の危機で、通期▲2300億円。
ANAは通期で▲5,300億円
American, Delta, UNITEDは、2Qだけで▲1兆円
2010年、JALの債務整理と公的資金投入が同社の経営をいかに改善(助けた)したかが分かる。
当時、黒字ギリギリで頑張ってた伊東元社長がライバル会社への寛容すぎる救済措置にブチ切れていたのはつまり、航空業界のビジネスモデルがそもそも限界であることを示唆していたのかもしれない。