学術会議会員は「一部の大学に偏り」と首相

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• 田窪 行則

  国立国語研究所 所長

  ・2020年10月26日

  105名選ばないと法律違反になるそうなので、拒否した6名を認めるか、追加で6名を選んでもらうしかないが、学術会議はすでに17条にもとづいて「優れた研究又は業績がある科学者のうちから会員の候補者を選考し」ている。その際、純粋に学術だけでなく、その選考には「地方」「男女」「専門」が加味されているので、追加の選考の基準を求めるのはあり得る。しかしそれなら、その基準を明らかにして、学術会議側に検討を促し、次回から求めるべきである。本当に偏りの是正を目的とするなら文系だけのあの6人になるはずがないのは明らかである。この報道自体、普通に読めばまさかそんなことがあるはずがないと思えるものであり、これが事実なら、政府のものの決め方はすこし心配になる。