[東京 26日 ロイター] - キヤノンは26日、2020年12月期通期の業績予想(米国会計基準)を上方修正し、営業利益を従来の450億円から前年比63.4%減の640億円に引き上げた。新型コロナウイルスの影響で低迷していた需要が、想定より早く回復しつつあるという。

リフィニティブがまとめたアナリスト予想の平均492億円を上回った。

売上高は従来予想の3兆0800億円から前年比12.6%減の3兆1400億円に、純利益は430億円から同58.4%減の520億円に上積みした。新たに投入したミラーレスカメラのほか、在宅勤務の需要を捉えてインクジェットプリンターの販売が好調だった。

未定としていた期末配当は1株40円に決定した。前年同期から40円の減配。年間配当も前年の1株160円から80円に半減する。

同時に発表した20年1―9月期の営業利益は、前年同期比71.9%減の343億円だった。