[23日 ロイター] - 新型コロナウイルスのパンデミック(世界的大流行)が続く中、除菌シートやロボット掃除機、バービー人形、キャンピングカーの販売がここ数カ月好調となっている。

日用品大手の米プロクター・アンド・ギャンブル(P&G)<PG.N>や英レキットベンキーザー<RB.L>が今週発表した四半期決算は、家庭用掃除用品などへの旺盛な需要継続を示したほか、ロボット掃除機「ルンバ」で知られる米アイロボット<IRBT.O>も、四半期売上高が43%急増した。

学校休校に伴い子どもの在宅時間が増える中、玩具の販売も増え、米玩具大手マテル<MAT.O>は第3・四半期にバービー人形の売り上げが5億ドルを超えた。

コロンバス・カウンセリングのパートナー、ダニエル・バインダー氏は、消費者がコロナ防止に向けた必需品を購入すると同時に、巣ごもり生活の質向上に向けた商品を求めていると指摘した。

また、旅行に行きたいが、飛行機やホテル、レストランの利用に消極的な消費者によるキャンピングカー需要の高まりを反映し、RV車(レクリエーショナルビークル)メーカー、ウィネベーゴ・インダストリーズ<WGO.N>の6─8月期決算は約40%の増収となった。

カンター・コンサルティングのプリンシパルアナリスト、アマー・シングー氏は「消費者はロボット掃除機や家電、キャンピングカーなどの高額商品にレジャーや娯楽費用を充てている」と指摘。同時に「政府からの支援が枯渇し、失業率が高止まりすれば、こうした購入は冬にかけて減少する公算が大きい」と慎重な見方を示した。