[北京 23日 ロイター] - 中国の習近平国家主席は23日、中国軍の朝鮮戦争参戦70周年にあたり人民大会堂で演説し、中国の主権や安全保障、開発利権が損なわれることはないと表明した。また、中国の国民が軽視されることはないと述べた。

貿易や人権、安全保障など幅広い問題を巡り、米国との関係が悪化する中、習主席はトランプ政権への名指しは避けながらも、一国主義や独占主義、いじめ行為には効果がなく、行き詰まるだけだと指摘。建国の父とされる毛沢東の言葉を引用し、「中国の人民は団結しており、軽視される存在ではないと世界に知らせよう」と呼び掛けた。

習主席はまた、国防と軍の近代化を加速する必要があると表明。「強い軍なしには強い母国は存在できない」と述べた。

中国は朝鮮戦争で北朝鮮を支援するために200万人以上の兵士を派遣した。

習主席は「困難な戦闘の末に完全武装した中国と(北)朝鮮軍は敵を倒した。米軍の無敵神話を打ち砕き、1953年7月27日に侵略者に休戦協定に署名させた」と語った。

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