[ワシントン/ニューヨーク 22日 ロイター] - 米大統領選の民主党候補バイデン前副大統領の陣営が10月前半の2週間に1億3000万ドルの資金を調達し、再選を目指すトランプ大統領の陣営による同期間の調達額を大幅に上回ったことが、連邦選挙委員会(FEC)への開示資料で22日、分かった。
トランプ陣営の調達額は4360万ドルで、バイデン陣営の約3分の1にとどまった。
バイデン陣営は豊富な資金を活用し、10月前半の2週間にトランプ陣営の2倍以上を選挙活動に投じた。
開示資料によると、バイデン陣営が10月最初の2週間に使った広告費用は少なくとも1億2700万ドル。一方、トランプ陣営は、少なくとも4500万ドルを広告に投じた。
バイデン陣営は選挙戦終盤でトランプ陣営よりも多くの資金を選挙活動に投じる見通し。
大統領選が約2週間後に迫る中、手元資金はバイデン陣営が1億6200万ドル、トランプ陣営が約4400万ドルとなっている。
大半の世論調査ではバイデン氏がトランプ氏をリードしているが、多くの激戦州では両候補の支持率はほぼ拮抗している。
ただ、バイデン陣営の資金面での優位性は選挙での勝利を保証するわけではない。トランプ氏は2016年の前回大統領選で民主党のクリントン候補より使った資金が少なかったが、勝利している。
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