[イスタンブール 22日 ロイター] - トルコ中央銀行は22日の政策決定会合で、主要政策金利の1週間物レポレート<TRINT=ECI>を10.25%に据え置いた。市場は1.75%ポイントの利上げを予想しており、据え置きは予想外だった。

政策金利の事実上の上限とされる後期流動性窓口(LLW)金利は従来の13.25%から14.75%に引き上げた。

中銀の決定を受けてトルコリラは対ドル<TRYTOM=D3> <TRY=>で2%超急落し、7.9845リラと最安値を更新した。

中銀は声明で「インフレ見通しに対するリスクを抑制するために取られた金融政策と流動性管理の措置を受けて、金融状況の大幅な引き締めが達成された」とした上で、流動性対策は「インフレ見通しが大幅に改善するまで」継続すると表明した。

市場では、中銀のインフレ抑制能力や政府からの独立性を巡って懐疑的な見方が広がる。SEB(スウェーデン)の新興国市場チーフストラテジスト、ペール・ハンマルルンド氏は「中銀は一段と予測不可能で不透明な金融政策の枠組みに逆戻りした感があり、深刻な誤算を犯したように見える」と述べた。