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まず、基本的に大きくユーザーベネフィットとサービス提供者のベネフィットの両方から見る必要があります。
ユーザーベネフィットサイドは弱い順(広い順)に3レイヤーあり、
・単純にスマホのTop画面に載るアプリは限度があるので、アプリのDLのめんどくささもあり、アリペイやwechatのようなどうせよく使うアプリからそのサービスを立ち上げる傾向があること(これはPCで言うとブラウザそのものとかYahooのようなポータルに近い感覚)
・もう一つはID、支払いなどの情報セキュリティの信頼性。沢山の会社にあればあるほど面倒だしリスクが上がる。
・3つめは単純にお金にまつわるものはAlipay、コミュニケーションに関係する系はwechatというように人間の想起の問題。これはかなり強い。
なので、使う頻度が高いサービスやMAUが高いサービスは徐々に自社アプリメインになっていきます(DiDiとか)
スーパーアプリ上のサービス提供者からすると、これはもっと多重的です
・トラフィックがある
・IDや支払い承認など、各段階におけるコンバージョンが高いし、自分で作らないといけない機能がかなり減る
・そもそも、アリババもテンセントも主要サービスに出資して株主になっている(資金ニーズ) などなど
なので、こちらはそもそもスタートアップエコシステムレベルの問題です。
なので、「スーパーアプリが成り立つか」という0か1の問いはあまり意味がなく、「どの程度の深さでどういうサービスを含むスーパーアプリになりうるか」というより濃淡のある問いの方が見るべきポイントかなと。
アントグループの最大の功績は、モバイル決済のAlipay。わずか数年で、中国の決済風景を変えてしまいました。中国国内の取扱高で、Visaの取扱高を抜き去ったのです。
さらにそこにジーマクレジットというスコアリングを持ち込み、顧客のエンゲージメントを高め、融資や投資、保険などのクロスセルを次々に打ち出しました。
現在は決済・生活領域以外はB2Bビジネスモデルに変換していますが、利益はこれまでのD2Cよりアップしています。懸念点は中国当局の規制強化ですが、中国に世界の投資マネーを集めるため、当面は大きな規制強化はなさそうです。
スーパーアプリに紐づいているサービスが、どれも洗練されていて強いからアントは強いのであって、雑多なサービスをまとめているから強い(=何でもスーパーアプリに集約される)というのは、強調されすぎではないでしょうか。
詳しい方に解説していただきたいところです。