[ジャカルタ 20日 ロイター] - 日本とインドネシアは20日、日本の防衛装備品や技術のインドネシア輸出に関する協議を加速させ、防衛・外務閣僚会合を近日中に開くことで合意した。地域的な影響力を強める中国への懸念を反映した。

菅義偉首相は、先月の就任以来初の外遊としてベトナムとインドネシアを訪問している。

菅首相はジョコ大統領との会談後、「地域情勢が変化する中、両国間の安全保障と防衛協力をさらに進展させるため、外務・防衛閣僚会議を早期に開催し、防衛装備や技術移転を巡る協議を加速させることで合意した」と述べた。

ジョコ大統領は日本とのパートナーシップ強化について、米中の対立激化を念頭に「特に世界の大国間でライバル関係がますます強まる中で」不可欠だと強調した。

菅首相は前日、ベトナムのフック首相との間でも防衛装備品の技術移転協定の締結で合意した。

日本はサプライチェーン(供給網)を多様化したり、生産拠点を国内や東南アジアに移転することで中国への依存度を下げようとしているが、菅首相の初外遊はこうした中で行われた。

ジョコ大統領は、日本企業によるインドネシアへの投資拡大を評価していると述べた。