(ブルームバーグ): ソフトバンクグループは新設の上場株投資部門で200億ドル(約2兆1100億円)超の投資を目指している。事情に詳しい関係者が明らかにした。株主からの当初の反応は懐疑的だった同部門を一段と強化する形だ。

ブルームバーグは8月、ソフトバンクGが100億ドル超の上場株投資を目標としており、投資額が数百億ドルに達する可能性もあると報じていた。ただ、ソフトバンクGの積極的な投資がテクノロジー株を過熱させたとの報道の後、9月前半になって同社は投資戦略の見直しを検討していた。

社外秘情報を理由に匿名で語った複数の関係者によれば、ここ数週間にソフトバンクGは上場株投資部門へのコミットメントを再び強めており、現在の戦略は変動の激しい7-9月(第3四半期)決算発表シーズン見通しを中心に構築されているという。関係者の1人によると、同社はアウト・オブ・ザ・マネーのコールオプションを買っている。

ソフトバンクGの広報担当者はコメントを控えた。19日に東京証券取引所で20年ぶりの高値を付けた同社の株価は20日、一時1.5%下落した。

あるトレーダーは最近、テクノロジー株のコールオプションを1日で約2億ドル相当購入した。アルファベットとアマゾン・ドット・コム、アップル、フェイスブック、マイクロソフト、ネットフリックスのコールオプションの建玉残高は19日までの30日間に平均で1290万枚と、2019年初め以来の高水準に上っていることがブルームバーグの集計データに示されている。

原題:SoftBank Is Said to Amass $20 Billion in Public Stock Unit (1) (抜粋)

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