[ロンドン/モスクワ/ドバイ 19日 ロイター] - サウジアラビアは19日、石油輸出国機構(OPEC)はボラティリティーが高まっている原油市場の支援にコミットしていると表明した。

ロシア大統領府のペスコフ報道官によると、プーチン大統領は先週、サウジのムハンマド・ビン・サルマン皇太子と2回の電話会談を実施。報道官は、新型コロナウイルス感染拡大で原油需要が抑制される中、ロシアとサウジの協議が必要になっていたとしている。

この日は、石油輸出国機構(OPEC)加盟国とロシアなどの非加盟国で構成する「OPECプラス」の合同閣僚監視委員会(JMMC)が会合を開催。複数の関係筋によると、この日の会合で来年の方針変更について正式な提案は出なかった。

サウジのアブドルアジズ・エネルギー相はJMMCの冒頭、OPECプラスは必要に応じて、状況の変化に柔軟に対応してきたとし、「われわれのコミットメントと意志を誰も疑ってはならない」と述べた。

ロシアのノバク・エネルギー相は、新型ウイルス感染第2波で原油市場の回復は減速したとし、原油市場は極めて不安定になっているとの認識を示した。

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